きっかけ 1
きっかけは、30歳になる年。
私は29才だった。
私たち夫婦は数年前からずっと2人目の妊活をしていた。
なかなか妊娠出来なくて、すごく自暴自棄になっていた。
2人で旅行でも行こうか?
優しいな。本当に私への気遣いがある夫です。
その年の初夏に、義母が田舎から東京へ来ることになった。
息子(夫)が大好きな母は、私の料理から行動の監視が酷かった。
四六時中見られていた。
ハッキリ言って生きた心地がしなかった。
それまでに、特に姑と嫁の関係が悪いわけではなかったけど、
この滞在を機に亀裂が入った。
彼女が滞在して2週間後、言われたことがある。
'私は息子と孫は愛しているけど、あなたは違うからね'
…
いや、特に愛してもらう期待はしていないけど。
それ本人に言う?
モラハラすぎて唖然!
義母が帰る1週間くらい前に、子どもを見てもらうことになった。
こういう協力にはすごく感謝、尊敬します。
夫婦で久しぶりに旅行に行った。
だけど、あまり楽しめなかった。
あんなに楽しみにしていたのにおかしいな…
どうしたんだろう?とも思った。
義母が帰ったあと。
夫婦の営みがさらに難しくなった。
君はセックスに何を求めているのか分からない。
どうしてほしいの?
グループで?
他の男としている様子を見てほしいとか?
僕は丸太としているのか?
顔がタイプだからまだ出来るけど、
最高につまらないエッチだよ。
何も感じないのか砂漠すぎる。
セックスは自分のゴールだから。
君もイキたかったら好きにやればいいよ。
こんなことを毎回言われた。
ちなみにキスも前戯もなし。
行為自体は10-15分で終わる。
こうなったのは、
私が子作りのために焦ったせいもきっとあると思う。男性はプレッシャーがあったと思う。
だけど、こんなことを言われ続けたセックスは
苦痛でしかなかった。
行為自体に嫌悪感を抱き始めた。
私は自分を責め始めた。