秋から冬になる季節が大好き。
昼間は暖かくて。
夜は肌寒くて、上着を着るのが好き。
あのね。
君との秋から冬を知らなくて、良かったなって最近思うんだ。
冬が来て寒くなって、春に向かう季節に別れる方がずっと辛かったと思う。
あなたとの知らない季節がある方が想像が出来ないから。
金木犀の匂い。
葉っぱが色づいて行く景色。
白い息に変わる季節。
そこに君が居たら、私は秋が来るたびに辛くなる。
好きな季節が嫌になる。
だからこれで良かったんだ。
夏の終わりに私たちも別れた。
でもずっと君と過ごした夏を考えているよ。